世の中はドラクエ3リメイクで今日明日休んだ、休むかもな中年の方も多いと伺いました。JRPGは苦手な中年ばりっぴです。
パソコンでゲームをしようとしたときに、Steamというプラットフォームアプリを入れてそこからゲームを買う、という方も多いと思います。私もそうです。メジャーなゲームからだれがやるんだ、こんな渋いゲームというインディーゲームまで揃っているところがいいところですね。
そんなSteamですが、SteamOSというLinuxディストリビューションを公開しているのはご存じでしょうか。Steam Deckを持っている方ならご存じかもしれませんね。Steam DeckのOSはSteamOSなんです。Windowsではありません。
今回はそのSteamOSを実際に普通のミニパソコンに入れてみて使ってみたお話です。
今回はこんな感じの「いかにもゲーミングで光ります!」というPCに入れてみます。少し前に買ったのでこのPCよりは若干スペックは劣ります。SSDはこんなこともあろうかと2TBに換装済みです。キーボード、タッチパッドはLogicoolのK400 PLUSを繋げてあります。
テレビパソコンにはこういうのが欲しくて、アマゾンを4時間くらい探しまくった。Logiのサイトに行ったら30秒であった(アマゾンはiPad用というのがほとんどだった)。
このページからインストールイメージをダウンロードします。インストールイメージと言うと語弊があるかもしれませんが…。Steam DeckがAMDのCPU、AMDのグラフィックチップを採用しているので、上記のようなミニPCがいいかと思いますが、他のINTEL Core iなんとかとかグラボがNVIDIAでも動くようです。ただ、メジャーどころのゲームがキチンと動くには新しめのハードウェアがいいと思います。5年前の余ったPCとかだと最新ゲームを動かすには厳しいかなと。
イメージをダウンロードしたら、7zip等で圧縮ファイルを展開し、RufusあたりのイメージをUSBメモリに書き込むソフトを使って書き込みます。
UEFIで、セキュアブートは無しでUSBメモリから起動します。ブートシーケンスが横画面になりますが、デスクトップ画面は普通になりました。
SteamOSのページには自動インストールされると書かれているのですが、自動インストールされません。またDebianベースとも書かれていますが、最新のSteamOSはArch Linuxベースです。
起動したデスクトップ画面にインストールするためのシェルスクリプトがありますので、それをダブルクリックします。そうするとPCにインストールが行われます。
インストールが終わったら、USBメモリを外し、再起動させると、SteamOSで起動され、WindowsのSteamのBig Pictureモードのような画面が出てきます。そこからライブラリに移動し、ゲームをインストールしまくります。
まあ、見た目がBig PictureモードなのでSteamOSならでは!というものは特に無いです。ゲームだけしかできないわけじゃなくて、デスクトップモードに移行すればWebブラウザも入れられてブラウジングもできますし、ある程度のソフトウェアは入っていますので、テキストエディタで文章書いたりとかもできます。デスクトップモードは基本英語で、日本語表示させることもできますが、そこに至るまで割と時間がかかり、また、FCITX-MOZCを入れても私の技術力が無いようで、日本語が書けなかったので、本当にゲーム専用マシンとしてあてがう感じになります。
ところで、どのようにゲームを動かしているかというと、SteamOS向けにビルドがされたものはそのままですし、Windows版しかないというゲームでしたらProtonというValue社が作ったLinuxでもWindowsバイナリ動かしますよライブラリを通して動きます。当然ですが、このProtonも万全ではありませんので動かないゲームもあります。
自分のライブラリの中だと110個くらいゲームを買ったりしていて、6割程度がなんとなく動くんじゃないの認定を受けておりました。ゲームという割と性能をシビアに求められる環境で6割はすごいなーという印象を受けました。また、これからも開発は続いていくでしょうから、その数字は上がっていくと思います。先日、Linuxカーネルが3%くらい動作が速くなるパッチも産みの親、リーナス・トーバルさんによって作られましたし、エコシステムは良くなっていっているのかな、と。
まあ、「WindowsのSteamのBig Pictureモードでいいじゃん」という声があるのは分かりますし、実際その方が動くゲームは多いのですが、Steam Deckのようなハードウェアを作った際、例え多くのライセンスを買うにしてもWindowsライセンスのコストがつきまとうのは製品を安く売るには足かせ、になるのでしょう。
話の着地点が見えなくなってきました。
ともかく、Steam Deckなり、今回のような普通のパソコンにSteamOSを入れて動かす、ということが例えバグリポートをしなくても、SteamOSを良くしていく事につながりますので、今回の話を読んで面白そう、動かしてみるかとなれば幸いです。
こちらからは以上です。ばりっぴでした。